四季報を使って株価を分析してみる(1)

四季報のデータを用いて簡単な分析をしてみます。

2016年秋号の四季報で「最高益」という文字列が含まれている銘柄は285件ありました。これらの銘柄のパフォーマンスに何かしら傾向があるかざっくりと調べてみます。

四季報発売日は9/16(金)でしたので、(尚、その前日夜間には四季報CD-ROMは配達されますし、証券会社WEBサイトではアップデートがなされています。)「9/16寄付値」と翌営業日である「9/20終値」のパフォーマンスを調べ、集計した結果が以下のグラフになります。

縦軸が銘柄件数、横軸がその期間のパフォーマンスです。

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ちなみに同期間での日経225のパフォーマンスは「+0.2%」でした。「最高益」銘柄群の平均パフォーマンスは「+0.89%」でしたので、さすがに玉石混交されているだろう日経の値に負けることはなかったです。

期間を若干伸ばし、発売日翌週最終営業日である「9/23終値」を利用した結果が以下のグラフになります。

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この期間の日経のパフォーマンスは「+1.79%」です。「最高益」銘柄群の平均パフォーマンスは「+3.6%」となり、グラフを見ても多くの銘柄が日経のパフォーマンスに勝利していることが分かります。

まあ、直近の四季報分でしか分析していないので、この結果にどれだけの有効性があるのか疑問ですよね。ちょうどこの週は、日銀決定会合(量的緩和の縮小/長期金利操作)とFOMC(利上げなし)の発表があった時で、リスクオンになった相場でした。業績の良い銘柄が買われる期間だったため、この結果となったとも考えられます。

四季報のデータはもう少し色々するつもりです。